| 第83回 アナログ技術トレンドセミナ(HAB研セミナ)報告 |
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![]() □ テーマ:「量子コンピュータの現状と今後の動向」 □ 日 時: 令和8年8月18日(火)14:00 ~17:00 □ 会 場:京都テルサ※ Web(Zoom)配信あり 今年度第1 回目の第83回アナログ技術トレンドセミナでは、半導体産業の発展を支える先端技術とスタートアップ企業の取り組みをテーマに、株式会社FOX、TopoLogic株式会社、株式会社ソラリスの3社よりご講演いただいた。各社から、次世代パワー半導体材料、新原理メモリ・センシング技術、半導体工場の保全DXといった、それぞれ異なる切り口から将来の半導体産業を支える革新的技術が紹介された。講演を通じて、研究開発だけでなく量産化や社会実装を見据えた取り組みの重要性を理解するとともに、日本発スタートアップによる事業化への挑戦について知見を深めることができた。 参加者は会場9名、リモート18名で、当日は活発な質疑応答も行われ、技術課題や事業展開、産学連携の可能性や課題について有意義な意見交換の場となった。 以下、講演の概要をまとめる。 |
| ◆講演:「次世代パワー半導体を支えるβ-Ga₂O₃基板技術とOCCC工法」 稲田 賢 氏(株式会社FOX 結晶製造・知財戦略部門 統括責任者) |
| 次世代パワー半導体材料として期待されるβ-Ga₂O₃(β型酸化ガリウム)の特徴と、その実用化に向けた基板開発技術について講演いただいた。特に、高耐圧・低損失という材料特性に加え、高品質かつ低コストで基板を製造するための独自結晶成長技術「OCCC法」が紹介された。量産化に向けた大型化技術や欠陥低減への取り組み、さらには将来の事業展開ロードマップについて説明があり、次世代パワー半導体市場の成長可能性を感じる発表であった。材料性能だけでなく、製造技術や量産技術が事業化の鍵となることを改めて認識されEVやAIデータセンター向け電源分野での活用が期待される技術として興味深い発表がなされた。 |
| ◆講演:「スピントロニクス材料の先端研究によるAI半導体の革新」 佐藤 太紀 氏(TopoLogic株式会社 代表取締役社長) |
| トポロジカル物質を活用した次世代半導体デバイス開発について紹介いただいた。AIの普及に伴う消費電力増大やメモリ性能の限界といった課題に対し、大容量・高速・低消費電力を特徴とする新型メモリ「TL-RAM」と、超高速熱検知センサ「TL-SENSING」の開発状況について説明があった。大学の研究成果を社会実装へつなげる取り組みや、多くの企業との実証実験状況も紹介された。材料技術の革新がAIやデータセンター分野の課題解決につながると期待され、また特に熱センシング技術は、今後の熱マネジメント分野での応用が期待される発表がなされた。 |
| ◆講演:「半導体製造ラインを止めるな! ミミズ型ロボットによる配管DXとダウンタイム削減戦略」 市橋 徹 氏(株式会社ソラリス 代表取締役社長CEO) |
| 半導体工場や産業インフラで使用される小口径配管の点検・清掃を目的とした、ミミズ型ロボット「Sooha」の開発について講演いただいた。配管内部を自走しながら清掃と点検を同時に行うことで、生産設備の停止時間を大幅に削減できる点が特徴である。将来的にはAI解析やデジタル化による予防保全サービスへ発展させる構想も紹介された。半導体工場の安定稼働を支えるインフラ保全の重要性を再認識すると共にロボット技術とDXを組み合わせた新しい保全ソリューションとして、半導体業界以外への展開も期待される発表となった。 |
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