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第6回 高周波アナログ半導体技術セミナー報告

□テーマ: 「1チップTVチューナ技術」
□日 時: 平成18年12月6日(木) 15:00〜17:00
□場 所: 横浜市技能文化会館

 高周波アナログ委員会とIP・設計委員会初の合同セミナーが平成18年12月6日、横浜市中区の横浜技能文化会館にて盛大に開催された。
 今回のセミナーは関心度の高いテーマに横浜市開催という地の利も相俟って大変多くの参加者があり、セミナー終了後の交流会では今後もこの高周波アナログセミナーの横浜市での開催継続を望む声が多く寄せられた。
 以下に内容を述べる。
◆基調講演:「ワンチップチューナーを実現するシリコンアナログ・RFの注目技術」
          松澤 昭 氏 東京工業大学 大学院 教授
 基調講演は東京工業大学大学院教授 松澤昭氏により「チューナーICと注目技術」と題して行われた。
 このなかで、最初に日本のTV放送の周波数配置、地デジTV放送のチャンネル構造、携帯受信の特殊事情等について説明があり、次いでISDB-T(国内地上波デジタル)受信機の構成、周波数変換とイメージ妨害、従来型チューナー、アップダウン型チューナー、ダイレクトコンバージョン型チューナー、低IF型チューナー、低IF型1セグチューナーIC等について解説された。
 さらに、VGLNA(Variable Gain Low Noise Amplifier)回路、抵抗フィードバックによる広帯域LNA、SCF(Switched Capacitor Filter)を用いたIFフィルタ、複素フィルタなどの紹介があった。
◆講演1.:「TV放送受信用チューナモジュール半世紀の歩み」
         安田 雅克 氏 パナソニック エレクトロニックデバイス(株)  グループマネージャー
 続いて、パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社グループマネージャーの安田雅克氏が「TV放送受信用チューナーモジュール半世紀の歩み」と題して講演し、チューナーの変遷、チューナーの役割(アナログTV、デジタルTV)、アナログからデジタルへのチャンネル移行時期、地上デジタル受信チューナーの必要な機能、衛星複合、小型薄型、ダイバーシティ、ワンセグなどついて講演した。
◆講演2.:「Siチューナの開発動向」
          萩尾 正博 氏 (株)ピクセラ 部長
 最後に潟sクセラの萩尾正博部長が「Siチューナーの開発動向」について講演し、Siチューナーの市場動向、Siチューナーの市場拡大戦略、SiチューナーICの構成と具体例、Siチューナーモジュール小型化技術、SiチューナーICのプロセス等について述べた。

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