高周波アナログ半導体ビジネス研究会

◆セミナー報告 ≫第23回セミナー(23.02.25)報告
第23回 高周波・アナログ半導体技術セミナー報告
□テーマ:「太陽電池技術・ビジネスの最新動向と今後の展望
□日 時: 平成23年2月25日(金)14:00〜17:00
□場 所: 京都テルサ 西館第2会議室


 第23回高周波・アナログ半導体技術セミナーをテーマ「太陽電池技術・ビジネスの最新動向と今後の展望」として取り上げ、2011年2月25日午後2時から5時00分まで京都テルサで開催した。年度末等のため参加者数が少なくなることが予想されたが、30名程度を動員でき、この分野での関心の高さが裏付けられた。また、セミナー後の交流会は10数名程度の参加者があり、盛り上がった会となった。以下、講演の要旨を簡単に述べる。
◆基調講演:「太陽電池技術・ビジネスの最新動向と今後の展望」
     富田 孝司 氏 東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授
 東京大学先端科学技術研究センター特任教授富田孝司氏から表記テーマにて約50分の講演が行われた。太陽電池の世界市場の分野別動向について2014年度までの展望を述べた。中国、アメリカが日本をリードしてゆくと見られる。
 日本が優位性を発揮するために、シリコン系太陽電池を強化する必要性を述べ、
一つの事例として、自ら取り組んでいるベンチャー企業SSIの集光型シリコン太陽電池の取り組みについて紹介した。
 今後のシリコン系太陽電池の新技術分野として、高効率化を目指すために、VLSI技術の利用の重要性を強調した。特に、新テキスチャー構造、銅配線技術、新PN接合形成技術、新表面パッシベーション技術、レーザープロセスなどの、新技術の適用の期待を述べた。
◆講演:「三菱電機における太陽電池の最新動向と今後の展望」
     石原 隆 氏 三菱電機株式会社 中津川製作所 太陽光発電システム第一部
 三菱電機鰍フ石原隆氏から最新の三菱の太陽電池の技術動向についての講演が約50分行われた。各社の太陽電池の構造とプロセス技術について説明が行われた。その上で、三菱電機太陽電池の高性能化プロセスデバイス技術の発表があった。独自の表面反射構造と製造プロセスの紹介があり、多結晶シリコンで変換効率が19%を超えたとの報告があった。レーザー技術を巧みに改良して、量産に導入しつつあるのが印象的であった。

◆講演:「球状シリコン太陽電池の開発と今後の展望」
     室園 幹夫 氏 株式会社クリーンベンチャー21 代表取締役社長
 ベンチャー企業クリーンベンチャー21の室園幹夫氏から、業界注目の球状シリコン太陽電池の技術・ビジネス動向の講演が約50分行われた。
 球状シリコンの各社取り組みの歴史の紹介があり、その中で、CV21独自構造とその量産プロセスについて、初めて全貌が紹介された。特に、球状シリコン太陽電池のセルの実装工程の量産化技術はインパクトが大きい内容であった。

このぺージを閉じる

HAB研究会


NPO法人高周波・アナログ半導体ビジネス研究会 〒601-8047京都市南区東九条下殿田町13 九条CIDビル102 潟Aセット・ウィッツ内
Tel. 075-681-7825  Fax. 075-681-7830   URL http://www.npo-hab.org